6月28日・29日にわたってパシフィコ横浜(横浜市西区)にて開催された、国内最大級の葬儀イベント「フューネラルビジネスフェア2018」。併催の「フューネラルビジネスシンポジウム2018」では、各社がさまざまな分野において独自の取り組みを発表した。今年は全28講座で、葬儀の在り方が変化していく中、今回のシンポジウムの傾向を、主催社である綜合ユニコム株式会社の吉岡真一部長に伺った。
「昨年までは誰もが知る大手葬儀会社が中心になって講演を行っていましたが、資金力を元にした事業展開やシステム作りは、中小規模の企業だと参考になりにくい側面もあり、今年は業界内で中堅に位置付けられる企業にも多数参加していただきました。自社と同じ規模の取り組みであれば、学ぶことも多いので、参加者にも好評のようでした」
既存にない価値を生み出し
顧客満足を目指す
社会全体として費用を抑えた葬儀を望む声が増えている中、企業としては単価を少しでもあげたいと考えるのが本音だ。ただし、単純に新しい商品やサービスを販売するだけでは顧客満足を提供することはできず、それ以外の部分で自社の魅力をアピールできないかと試行錯誤している企業が多いという。
「一時期の終活ブームも徐々に下火になっています。話題となったエンディングノートも、実際に書いている人は数%しかいないというのもよく聞く話。そうした状況で、これから葬儀の単価を上げることはかなり難しいでしょう。地元に愛される企業づくりや、小規模だからこそできる独自の手法など、“次の一手”を探す企業が今年は多く参加しているようです」
主な講座のラインナップ
「葬儀社のサービス」固定観念からの脱却〜超高齢社会における顧客ニーズとは
柴田 典子
オフィス・シバタ 代表
エンディングデザインコンサルタント
葬儀スタッフ「式場」での立居振舞の基本
〜葬祭アシスタントスキル向上研修【ダイジェスト編】
安部 由美子
(一社)日本葬祭コーディネーター協会 代表理事
実演! KAMIMURA流「納棺の儀」〜満足度100%!
リピーター続出の納棺の儀を一挙公開!!
上村 伸一
(株)KAMIMURA 会長
・照 明:中原 哲史
・統 括:濱屋 陽輔
・女 性:原添 美紀子
・ピアノ:新村 享子
・棺協力:(株)共栄
顧客満足度を高めるオリジナル葬の提案でファンづくりに特化し差別化を図る葬儀社の経営戦略
三須 榮光
(株)セレブ 代表取締役 CEO
平坂 剛
アートメモリー80(株) 代表取締役
顧客感情の大変化時代に備えるマネジメント実務知識
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南 謙太郎
光風法律事務所 弁護士
千代田 明夫
光風法律事務所 弁護士