インターネットで全国の葬儀を依頼できる「小さなお葬式」を運営する、株式会社ユニクエスト(大阪市西区/代表取締役:重野心平氏)が、「小さなお葬式」と提携している86社に、現在の葬儀におけるニーズの変化と葬儀現場での感染拡大防止策に関するアンケートを実施し、現場の声をまとめました。
調査概要
調査実施期間:2020年4月6日(月)~2020年4月13日(月)
回答数:「小さなお葬式」と提携している葬儀社86社
調査方法:WEB上でアンケートを実施
アンケート結果
葬儀を行われるお客様のニーズ変化について
アンケートの結果、9割の葬儀社が葬儀の規模や内容について変化があると回答(Q1-1)。
葬儀形式については5割の葬儀社で直葬を行うケースが増えており、1日以上かかる葬儀を選ぶケースは減少しているという結果に(Q1-2)。
新型コロナウイルスの感染を気にされるお客様も増えてきている(Q1-3)ということもあり、規模を縮小した葬儀のニーズが増えてきているということがうかがえる。
最近ではオンラインで葬儀に参列できるサービスを提供する葬儀社が出てきているが、現時点ではオンラインで葬儀を行いたいというニーズの高まりはみられないようだ。(Q1-4)。
葬儀社の対応について
新型コロナウイルスに感染したご遺体の受け入れについては、すでに受け入れを開始している葬儀社は全体の8.2%と少ないものの、49.4%の葬儀社では受け入れ準備を進めていると回答(Q2-1)。
実際に受け入れを行っている、または進めている葬儀社について受け入れ時に実施していることとしては、防護服の着用や保健所・行政などとの連携を徹底している他、1日単位で受け入れ制限を行ったり火葬場への入場制限を行っているといった声も。
また、ご遺族に対しては安置中の面会を禁止しているところや、場合によっては安置自体も禁止、基本的には病院から火葬場へそのまま移動させ、直葬を行う対応をとるという回答もあった(Q2-1-1)。
新型コロナウイルス感染の有無に関わらず、感染症対策を実施している葬儀社は約7割、その中で、寝台車や霊柩車などの搬送車両に遺族の乗車を制限するといった回答もあり、受け入れ側へも感染が広がらないような対策をとっていることがわかった(Q2-2,Q2-2-1)。
■その他の回答
・行政、病院、保健所と連携をとっている
・基本的に専門病院から火葬場への直葬のみの対応
・会館にて安置不可 など
■その他の回答
・遺体保全や処置の専門家を呼んでの講習開催
・寝台車、霊柩車には、遺族を乗せないようにしている
・感染症の内容によって適切な処置と遺族への情報提供を実施する など
お客様への対応について
お客様と接するスタッフへの指導について、手洗いうがいやマスク着用、アルコール消毒などは約7割の葬儀社が義務化、約3割の葬儀社が推奨しており、お客様へのお声かけについても9割の葬儀社が義務化または推奨していた(Q3-2)。
その他、館内の消毒や空気清浄の徹底、「3つの密」を避けるために席の間隔を空けたり会食を自粛していただくなどの提案を行っている他、お客様へ対応方針をまとめたリーフレットを配布したり、全てを考慮した上で後悔しないようにとアドバイスをするなど、感染拡大防止に努めつつも、お客様に対しての細やかな対応をしているという回答も。
■その他お客様への配慮
・マスクをしていない方へのマスクの配布、エタノール液・ハンドソープ等の設置
・空気清浄機の設置及び定期的な施設内の消毒、車両の消毒
・考えられるすべての答えのマニュアルの準備やリーフレットの配布
・参列者数を制限し、式場内の座席間隔を大幅に空けて葬儀を実施
・出来るだけ式への参加を御遠慮頂き式の前後にお参りを進めている
・通夜振舞いなどの会食自粛のお願い
・お焼香の列の間隔を空ける
・寺院様には読経、法話中はマスク装着推奨
・全てを考慮して後悔をしないように送る事を第一に考えて下さい。と、アドバイスをしている。
担当者まとめ
今回実施したアンケートは86社の葬儀社から回答をいただきました。
葬儀の規模はより小さく、少ない人数で行われることが多くなっており、新型コロナウイルスに感染したご遺体の受け入れについては、約半数の葬儀社が検討しているという結果になりました。ご遺体との面会については制限をかけている葬儀社が多く、最期の時間を十分に過ごせずに別れを告げないといけない状況になっています。
また、葬儀社側でも感染拡大防止の対応を徹底しているのはもちろんのこと、ご遺族に寄り添った対応を心がけているという回答もありました。最期に別れを告げられない状況になってしまうのは本当に悲しいことです。まずは一人ひとりが自覚を持ち、正しい情報を収集して感染拡大防止に努めることが大切です。
株式会社ユニクエスト
所在地:〒550-0004 大阪府大阪市西区靱本町1-6-3
代表取締役:重野 心平
設立:2006年8月1日
事業内容:インターネットメディアの企画・開発、Eコマースソフトウェアの企画・開発
『不透明』を『透明』に」という企業理念の下、創業したITベンチャー。
小さなお葬式:https://www.osohshiki.jp/