京都で創業以来80年以上、仏具の製造・販売に携わってきた株式会社作島(本社:京都市下京区、代表取締役:作島寛氏)は、仏具である「おりん」とIoTを組み合わせて独居老人とその家族に安心を届ける「みまもりん」のプロトタイプ作成に関わる資金調達を「Makuake(マクアケ)」にて開始した。
仏具×IoT「みまもりん」について
「みまもりん」は、おりんを鳴らすとその通知が家族に届けられるというシンプルな仕組みである。
おりんの下にセンサーを仕込んだ台をおくことで、おりんを鳴らした音または振動を感知し、スマートフォンへと通知される。「おりんを鳴らす」という日々の動作だけで通知ができるため、ご年配の方にも安心して利用できる。
プロジェクト立ち上げのきっかけ
プロジェクト立案者の作島が、お坊さんから「おりんとIoTを組み合わせて独居老人を救えないだろうか?」と相談されたことで始まった。ただ、その時は高齢者の一人暮らしが抱える問題を課題に感じてはいたが、製品化のアイデアもない状態であった。
そんな折、ある高齢者の家を訪問し、一人暮らしの漠然とした不安を聞く機会があり、ふと家に当たり前のようにあるおりんが目にとまったのだ。その時、「お坊さんは、こういう方たちを助けたいと仰っていたのか」と納得がいき、同時に「仏具であるおりんで、独居老人とその家族を助けたい」との思いがより強固になる。
悩んだ末に注目したのは、「おりんを鳴らす」という日々の何気ない習慣。アイデアスケッチを完成させ、知人に相談したところ、実現可能であるという言葉を受け、今回プロジェクトの開始に踏み切った。
この「みまもりん」で、国内の独居老人600万人と、その家族に安心を届けていきたいと考えている。
Makuake URL : https://www.makuake.com/project/sakushima/
株式会社 作島
昭和7年に京都で創業し、以来80年以上「人々の心を元気にしたい」という想いのもと、荘厳仏具をはじめとした伝統工芸や、神具の製造・修理を手がけ、利用者一人一人の気持ちに寄り添えるような仏具を提案・製造してきた。
また、モダンな家具に合うようなデザイン性のある仏具や桃色のおりんなど、伝統工芸と現代とを掛け合わせた神具も手がけている。
長年培ってきた技術と知識による丁寧な技法だけではなく、仏具一つ一つに込めらている仏様の智慧や慈悲を通し、人々の心を元気にすることを目的としている。