社会が変化するのはいつの時代も同じで、
その変化に適したサービスを作れるか。それが重要です。

2018年6月、「株式会社みんれび」から社名を変更し、本格的にエンディング関連サービスへの注力を開始した「株式会社よりそう」。これまでお坊さんの手配サービス「お坊さん便」や、合計23のサービスをワンストップで提供するブランド「よりそう」など、新しい取り組みを次々と打ち出してきた芦沢雅治代表に、独自の仕事観や今後の展開について話を伺った。

新社名「よりそう」に込めた想いをお聞かせください。

 2018年3月に23のサービスをワンストップで提供するブランド「よりそう」をリリースしたのですが、それに伴い同年6月に社名を変更しました。これは、大切なお別れを前に不安を感じている方に“よりそう会社”でありたいという決意表明です。「より良い選択、理想の旅立ち」をサポートしたいという思いを込めました。
 弊社には供養業界に携わったことのない人材が少なくありません。だからこそ従来の形に捉われない考え方で、これまでになかった新サービスを顧客視点で生み出していくことを目指しています。
 今後、業界のIT化がさらに加速していくことは必然だと思っていますし、むしろIT化が進まなければ、本来コストを下げられるものがそのまま利用者の負担になってしまいます。これは改善していかなければいけない課題のひとつと捉えており、業界に先駆けてIT分野に取り組んでいる弊社だからこそできることがあると自負しています。

画像: 幼い頃から格差社会に疑問を持ち、世の中に貢献できる仕事に就きたいと考えていたという芦沢氏

幼い頃から格差社会に疑問を持ち、世の中に貢献できる仕事に就きたいと考えていたという芦沢氏

起業後に葬儀事業に着目した経緯を教えてください。

 2009年の「株式会社みんれび」立ち上げ当時、すでに問題視されていた少子高齢化や介護の分野であれば、需要が増え社会貢献にもつながるだろうと考え、主に葬儀や老人ホーム、介護施設についての情報サイトを展開していました。その中で、コンテンツのひとつだった葬儀の比較サイトが利用者から大きな反響を得たことが、葬儀事業に着目するきっかけとなりました。
 当初は、葬儀についてのコールセンターを24時間365日、私ともう一人のスタッフの二人で担当していました。その時、お客様から感謝の声をいただけたことに感動し、やりがいがある仕事だと痛感しました。それで供養業界に本腰を入れて参入する決意を固めたのです。

葬儀の比較サイトに社会的なニーズを感じたのですね。

 運営していく中で気づいたのが、とりわけ葬儀に関する情報はわかりにくく不透明な部分が多いということでした。今ではネットの普及などで葬儀社を選ぶことは容易になりましたが、当時はそれも難しく、費用について相談してよいかわからない人も多くいました。言い方を変えれば、そういった葬儀の費用に関する不透明さが業界として当たり前になってしまっていたということです。このことに気づいてからは、葬儀費用の不透明な状況を変えることが私たちの目標になりました。
 開始当初は、葬儀比較サイトの競合がなかったこともあり、お客様からのある程度の支持をいただいていました。しかし、「本当にお客様は比較したいのか」という疑問を感じ始めたのです。そこで、もっとわかりやすく利用者に喜ばれるものとして開発したのが、「よりそうのお葬式(旧「シンプルなお葬式」)」でした。

画像: Webサイト「よりそうのお葬式」のトップ画面。料金をわかりやすく定額制を採用

Webサイト「よりそうのお葬式」のトップ画面。料金をわかりやすく定額制を採用

利用者がサービスに求めていたのはわかりやすさだったと?

 葬儀を自分で手配する経験はそうあるものではないですし、ご家族が亡くなってから手配する時間も限られています。その時間内で比較検討することは難しいでしょう。そこがしっかりとわかりやすい価格でパッケージになっていて、迷わずに選べる内容になっていれば安心してご利用いただけると考えました。
 葬儀価格設定、プラン設計を自分たちで決めて提供したところ、お客様からの反応は上々でした。「今、世の中が求めていたものはこういうことか」と、あらためて手ごたえを感じた瞬間です。

社会のニーズにいち早く気づくことが大切ですね。

 これから先の未来を想定した上で、世の中のトレンドをしっかりと掴み取り、お客様にベストなサービスを提供できているのか。それを踏まえて変化していかなければ、ビジネスにおいては取り残されてしまうと思っています。
 経験上、変化のタイミングは何かの形でサインが現れるものだと感じているので、それを見逃さずにお客様と向き合い、変化に適応したサービスを作ることも大切だと思います。また、私は仕事をしながら常に「今がベストなのか?」ということも考えるようにしています。

画像: 「社会が変化するのはいつの時代も同じで、そこに適したサービスを作れるか。それが重要です」(芦沢氏)

「社会が変化するのはいつの時代も同じで、そこに適したサービスを作れるか。それが重要です」(芦沢氏)

「人生100年時代」と言われる今、今後の展望をどうお考えですか?

 「人生100年時代」では、人生設計も大きく変わってくることが予想されるので、元気なうちから終活や葬儀の準備ができるような、よりよい人生を送るためのサービスを提供していきたいと考えています。
 それ以外にも、残された遺族のケアも重要だと考えていますし、社会的には孤独死なども問題視されているので、弊社のITに対する知見を活かし、ネットを介して連絡を取れる仕組みや、情報交換できる場を作っていくことができればと思っています。

プロフィール

芦沢 雅治(あしざわ まさはる)

1985年生まれ、岐阜県出身。学生時代に出合ったインターネットの知見を活かし、2009年に「株式会社みんれび」を設立。「葬儀レビ」や「歯科レビ」をはじめとする比較サイトを立ち上げた。その後、「よりそうのお葬式」、「お坊さん便」、「宇宙葬 Sorae」などの独自のサービスも生み出し業界に一石を投じる。2018年6月、「株式会社よりそう」に社名を変更し、本格的に葬儀事業を展開中。


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