「できるだけ後悔のないお別れにする。」
それが私たちの信念です。

葬儀・お墓・仏壇などの事業者と利用者をマッチングさせるポータルサイト「いい葬儀」「いいお墓」「いい仏壇」を運営する鎌倉新書。2017年9月に、楽天で常務執行役員としてデジタルコンテンツ事業を統括してきた相木孝仁氏が社長に就任し、さらなる事業拡大へと乗り出す。ネット事業を立ち上げ成長させてきた同社は、今後、どのような展開を考えているのか。相木社長にお話を伺った。

鎌倉新書に入社したきっかけを教えてください。

 2017年4月に副社長として鎌倉新書に入社しました。それまで約10年間楽天で働いていたのですが、社会に貢献できるビジネスにあらためて携わりたいと思い立ち、当時の社長だった清水を訪ね決断したのです。
 なぜ供養業界だったかというと、「死」という人の根幹に関わる分野で新しいサービスを生み出すことは、必ず誰かの役に立つはずだと思えたからです。また同時に、どこか不透明でイノベーションが起きにくい業界でもあると感じ、自分の力が活かせる場所だとも思いました。

画像: 楽天時代は代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏から多くのことを学んだという

楽天時代は代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏から多くのことを学んだという

供養業界に大きな可能性を感じたのですね。

 私が社員によく話しているのが、「こんなに夢のある仕事はない」ということです。この事業は明らかに高齢化社会に貢献ができる。改善できることもたくさんあり、大きなイノベーションがこれまで起きていないからこそ、今努力すればフロントランナーにもなれる可能性を秘めているのです。これほどやりがいのある仕事はありません。

大きなイノベーションには何が必要だと考えていますか?

 弊社は主に葬儀・お墓・仏壇の総合情報サイトを運営しています。それぞれのサイトに施設やサービスを評価した口コミを掲載していますが、そこに投稿されたお客様の声を見ていると、批判的なものは少なく、本当にお客様に尽くしている企業様ばかりです。
 私は、供養業界だけに関わらず、これまでもこれからも良いサービス、良い企業が自然と残っていくと信じています。ただ、時代が変化している中で、これまでやってきたことをそのまま形を変えずに続けていくことは、ビジネスチャンスを逃すことにも繋がりかねず、少し柔軟性に欠けてしまっているとも感じます。

画像: ポータルサイト「いい葬儀」のトップ画面。全国の葬儀社から選べるのが特長だ

ポータルサイト「いい葬儀」のトップ画面。全国の葬儀社から選べるのが特長だ

時代に応じた柔軟な対応が必要だということですね。

 IT化によって儀式や儀礼が根本から変わってしまうことはないと私は考えています。インターネットを通じてより効率的なマーケティング活動はできるはずです。チラシやDM、電柱広告や地域ラジオなど、従来通りの宣伝が最善だと思い込んでいる方もたくさんいらっしゃいます。
 インターネットに精通していない方は、「そんなもので客が来るわけがない」「コストと利益が合わないのではないか」となりがちですが、実際に媒体ごとの獲得コストを検証している企業様が少ないのも事実です。なので、獲得コストを数字で検証してみる価値はあると思います。

インターネットは業界の可能性を広げるのでしょうか?

 50代、60代のスマートフォンの普及率は、ここ数年でぐんと増えてきています。今では、飲食店を探すのも、アミューズメント施設を探すのも、インターネットで検索するのが当たり前の時代です。そして、検索で出たお店にそのまま行くことはなく、他店と比較もします。そこには口コミがあって、お店のオススメがあって、人はそれを見て判断する。特に葬儀の場合は失敗できないものなので、情報がたくさんあったほうが比較しやすく、そこから選びたいという心理があります。
 情報を仕入れる量が増える中、弊社のサービスを利用することによって、できるだけ後悔のないお別れにしてほしい。これは私たちの信念です。なので、弊社のサービスをもっと世の中に広めていくことが使命だと考えています。

画像: 「地方よりも首都圏のほうが近所付き合いも少ないため、葬儀についての情報を得にくい」と相木社長

「地方よりも首都圏のほうが近所付き合いも少ないため、葬儀についての情報を得にくい」と相木社長

今後の展開をどのように考えていますか?

 現状では、弊社の主力の3つのサイトはまだ比較サイトの域を出ていません。つまり、お問い合わせいただいたときに、お客様の状況をまったく知らない中で相談に乗るわけです。そういった意味では、今後求められるのは「お客様の悩みを汲み取る力」だと考えています。
 
 お客様の情報をより多くお伺いし、状況がわかればもっとよいサービスが提供できるはずです。また、私たちは24時間対応のコールセンターを設けています。そこで直接お客様の悩みを聞いたり、時には背中を押したりもします。できるかぎり寄り添って、正確な情報をお伝えし、正しい判断ができるようにサポートする。そうした機能をさらに強化していきたいと考えています。
 
 人が亡くなる前後には深い悩みの種が眠っていて、私たちはそうした悩みを持つ方々とインターネットを通じて接点を持っています。今のネット事業をしっかりと確立できれば、葬儀にまつわるさまざまな分野にも展開できるはず。まだまだ必要とされるサービスはあるでしょうし、市場規模が拡大する可能性は大いにあると考えています。

プロフィール

相木 孝仁(あいき たかひと)

1972年生まれ。明治大学政治経済学部卒業、コーネル大学経営大学院経営学修士課程(MBA)修了。日本電信電話株式会社を皮切りに、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、ベイン・アンド・カンパニー、楽天株式会社に在籍。楽天ではフュージョン・コミュニケーションズ(現・楽天コミュニケーションズ)の立て直しをはじめ、Kobo(電子書籍)やバイバー(メッセージングアプリ)など数々のコンテンツ事業を手掛ける。2017年から鎌倉新書の社長に就任。


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