リビング新聞グループのシンクタンクである株式会社リビングくらしHOW研究所(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:中村史朗氏)では、全国の女性947人を対象に「墓・墓地」についてのアンケート調査を実施。散骨や納骨堂、樹木葬、宇宙葬と選択肢が増える中、女性たちは自分のお墓をどうしたいと思っているのか訊ねた。

自分が入る予定のお墓は従来型の「家の墓」が約9割。

「家の墓」に入る予定ではあるが、条件が許せば入りたいお墓は「実家の墓」「夫婦墓」「共同墓」がトップ3。形態では「永代供養墓」「樹木葬」「納骨堂など屋内墓地」が人気が高いようだ。

画像1: 自分が入る予定のお墓は従来型の「家の墓」が約9割。

いざという時に「入るお墓が決まっている」人は全体の36.7%。これは年代と共に増え、60代以上では約6割に。入る予定なのは「配偶者の実家の墓」が53.7%、「自分の実家の墓」が33.9%。計87.6%が従来型の“家の墓”という結果になった。形態も霊園や寺院墓地が約9割となっている(グラフ1-1、2-1)。

画像2: 自分が入る予定のお墓は従来型の「家の墓」が約9割。

一方、お墓が決まっていない人のうち「お墓について考えたことがある」人は56.3%。この人たちが“条件が許せば入りたい”のは、「実家の墓」「夫婦墓」(各21.9%)や「共同墓」(19.8%)だ。

「配偶者の実家の墓」は、6.5%と1ケタ。形態では27.1%が合祀墓、合同墓などの「永代供養墓」を挙げ、次に19.0%が「樹木葬」、13.0%が「屋内墓地(納骨堂など)」を希望すると回答している。(グラフ1-2、2-2)。

「共同墓」や「永代供養墓」を選んだ理由では、「子どもに迷惑をかけたくない」「墓守をさせたくない」という声が目立つ。

また、10年以内に「親の墓」選びに関わった人が実際に建てたお墓では、 「故人の実家の墓」「故人の配偶者の墓」など従来型の「家の墓」は38.4%。代わりに「個人墓」「夫婦墓」の比重が増し、形態も「納骨堂」が約1割と、新しいタイプが少しずつ顕在化していることが分かる(グラフ1-3、2-3)。

お墓選びで重視するトップ3は「費用」「アクセス」「承継者が絶えた後の対応」

画像: お墓選びで重視するトップ3は「費用」「アクセス」「承継者が絶えた後の対応」

自分のお墓選びで重視するのは、まず「価格」や「管理費」など、費用のという回答が6割を超えた。次いで3位に「子どもや家族の行きやすさ」、4位に「承継者が絶えた後の対応」が入った(グラフ3)。

自分のお墓について考えるようになったタイミング

画像: 自分のお墓について考えるようになったタイミング

「親が亡くなった時」「親が高齢になったと感じた時」「お盆やお彼岸・お墓参りをした時」がトップ3(グラフ4)。

60代以上は「親が亡くなった時」「節目の年齢になった時」「友人と話題になった時」、30代以下は「夫婦や家族で話題になった時」の割合がほかの年代と比べて高いという結果に。

墓じまい・改葬について経験有、検討中は計16%、考えたり話したりのみの人も26%

画像: 墓じまい・改葬について経験有、検討中は計16%、考えたり話したりのみの人も26%

お墓に関して以前困ったこと、また今悩んでいることを訊ねてみたところ、「お墓を継ぐ人がいない」「お墓が遠く、年々お墓参りが困難になってきている」「費用や手続きの煩わしさなどがネックになって、墓じまいが具体的に進まない」など、切実な声が多数上がる結果となった。

遠くてお参りに行けない、守る人がいないといった理由で、お墓を片付けて敷地を返す「墓じまい」や「改葬」については、「経験あり」「相談・検討中」が計15.7%(グラフ5)。「考えたり話したりはしているがまだ具体的ではない」という人も25.8%おり、墓じまい・改葬への関心の高まりが感じられる。

女性は男性よりも平均寿命が長く、妻は夫より年下のことが多い。つまり夫や自身のお墓を新しく選ぶのは、多くの場合、女性。樹々や花に囲まれて眠りたいという、ロマンチックな願いをかなえる樹木葬が人気なのもうなずける。

今後、狙うべきは「女ゴコロに響く墓」。その新しい提案や訴求には、さらなる可能性があると考えられる。

調査概要

期  間 : 2018.09.05~09.09
公式サイト:「リビングWeb」「あんふぁんWeb」でのアンケート
調査対象 :女性 / 有効回答数: 947人(平均年齢: 46.7歳)

リビングくらしHOW研究所: https://www.kurashihow.co.jp

サンケイリビング新聞社の詳細

回答者プロフィール

結婚・仕事

既婚75.6%
独身24.4%
専業主婦37.2%
フルタイム31.9%
パート・アルバイト24.7%
そのほか6.2%

子どもの有無

子どもがいる63.4%
いない36.6%

年代

30代以下30.5%
40代31.3%
50代21.6%
60代以上16.6%

詳細レポート(リビングくらしHOW研究所サイト): https://www.kurashihow.co.jp/markets/13826/
Facebook(女性とくらしのミニデータ): https://www.facebook.com/kurashiHOW/


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